二分脊椎症 赤ちゃん

二分脊椎症とはどんな病気なのか?

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二分脊椎症は、まだまだ日本ではそこまで広く深く知られていることのない病気です。

先天的にこの病気にかかっており、出産前の胎児の状態で気づく人もいれば、健康に生まれてきたと思いきや、成長の家庭で二分脊椎に気づくという人もいるので、発症自体は先天的なものだとしても、気づくまでの時間がまちまちとも言える病気でもあります。

 

脊椎の特定の部位が離れてしまっている、不完全な形に形成されているものが二分脊椎といいますが、その離れている、不完全な形成になっている場所ごとにどういった影響が体に出るのかというのも違ってきますので、“二分脊椎症”といっても症状には種類がかなりあると思ってもらえれば良いでしょう。

 

先ほどもいったように、妊娠中から二分脊椎であることが分かり、生まれたときから障がいを持っている人もいれば、成長して何かしらのキッカケで知るまでは何も気づけなかったというくらい、全く症状のない二分脊椎症というのもあります。
こういった種類の多さからも一括りにはできず、それぞれの症状に合わせて治療や対策をとっていく必要がある、いわば非常に複雑な病気なのです。

 

また、二分脊椎症というのは大きく分けると2つのケースがあり、1つは脊椎の背中側の骨が一部開いてしまい、神経組織が飛び出してしまっている状態の開放性二分脊椎症というものと、骨が開いている部分はあるものの、その部分がごく正常な皮膚に覆われている潜在性二分脊椎症というものとに分かれています。
基本的には、これらの状態になるとどうしても何らかの神経系の障がいが起きると言われており、先ほど言ったような成長して何かしらのキッカケで気づくような二分脊椎は病気としての二分脊椎症としては認められないという場合もあるのです。

 

このように、種類があったり、原因や症状が様々であったりするとても複雑な病気なのですが、高確率で胎児に先天的な障がいを持たせてしまう可能性があるため、決して軽視できない病気であることも確かなのです。

どのような症状が出てしまうのか?

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基本的には、二分脊椎症というのは神経系に影響を及ぼすことがあるわけですが、脊椎のどの部分に問題があるのか?という点で症状が変わってくるものなのです。

 

それぞれ、二分してしまっている場所、つまり形成が不完全に鳴ってしまっている場所によって症状が変わりますが、運動系の麻痺が起こったり、膀胱や直腸などに影響が出て排尿・排便などの障がいが起きたりすることがあります。

 

運動麻痺関連での症状というと、足の形が成長とともに変形してしまうことがあるのが特徴といえ、歩きにくい、また足を上手に動かすことができないなどの症状が出てくるようになります。
これもほとんど運動麻痺がないような状態、健常者とほとんど変わらない生活ができるような状態の人もいれば、全く足を動かすことができない人までいるので本当に複雑であると言えます。
脊椎の中で、腰側に近いのか胸側に近いのかという、不完全に形成されている位置の違いによって症状が変わってくるわけです。

 

また、排尿・排便関連の障がいが起こるケースですと、排尿・排便を自分で行うことができないという症状が出てきます。
自分で行うことができないというのは、体に麻痺があるからという問題ではなく、自分で排尿・排便をコントロールすることができないという意味です。
つまり、自分で止めることもできないし、出すことも出来ない状態という非常に厄介な状況になってしまうのが特徴と言えます。
そのため、膀胱や直腸に二分脊椎症の症状が出てしまった場合にはリハビリや治療に非常に時間がかかるとも言えるわけです。
出すこと・止めることができないわけですから、腎臓機能にも影響が現れたり、尿道炎を起こしてしまうなど他に面倒な症状を併発してしまうこともあります。

 

このような症状が主な二分脊椎症に多い状態なのです。
とはいえ、もちろんこれ以外にも二分脊椎症が関係している症状があるので、上記の麻痺や障がいに関しては二分脊椎症の症状の一部に過ぎないとも言えます。

どんな検査で二分脊椎症だと分かるのか?

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自分の胎内にいる子に、二分脊椎症の疑いがないかどうか・・・。

生まれてくる前からそんな不安をピンポイントに抱く人も少ないでしょうが、可愛い子供には健康に生まれてきてほしいと願う親の心はごく自然で当たり前の感情であると言えます。
だからこそ、最近では賛否両論でもある出生前診断を行う人も多いのです。

 

妊娠してから16週、遅くとも20週までには行う検査なのですが、羊水の検査、母体の血液からの検査などを行うようになります。
もちろん、それぞれの検査方法をまとめていくつかで行い、結果の信憑性を高める方法もありますし、どれかで引っかかってしまったらこの方法で・・・という方法を変えて検査を行うというケースもあります。

 

出産前ですとレントゲンなどを行うわけにもいかないので、超音波でエコーを当てながら確認するという方法もありました。

 

これに羊水検査や血液検査を足すのです。

 

ただ、最近ではそれを行い、先天異常や二分脊椎症などの症状が見られた時にそのまま中絶という道を選んでしまう人もいることが命の選別を行っているとして賛否両論になっています。
もちろん、それで命を諦めてしまう人の割合が多いというわけではないのですが、これも問題になっているのは事実です。

 

遺伝が関係あるとはいえ、誰でも受けられるというわけでもない病院も多いので、もし何かしら不安な点があって先に検査を受けておきたいのであれば、検査を行ってくれる病院をまず選ぶことが重要となります。

気づかない二分脊椎症なんてあるの?

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二分脊椎症であることに、大人になってCTスキャンなどをとる機会があったときに気づいた・・・という人が実は意外に多いことを知っていますか?

 

二分脊椎症であれば、何らかの障がいを発症すると解釈している人が多く(確かに間違いはありません)、二分脊椎症なのに何の症状も出ないのはおかしくないか?と感じる人も多いことでしょう。
ですが、基本的にはこれは十分にありえる話だと言えます。

 

というのも、そもそも二分脊椎症というのは2つの種類に分かれています。
開放性と潜在性というのがそれです。
前者の開放性というのは、まず何かしらの麻痺や障がいが起こってしまうことになりますが、後者である潜在性というのは二分脊椎の状態になっているのにも関わらず特に何の障がいや麻痺も起きない状態というのがありえるのです。
反対に、全く何も知らなかった人がある日突然体調不良や下肢の麻痺などを訴えるというケースも多いといいます。
一生全く症状を感じることがないため、気づけず、CTスキャン、MRIなどを別件で利用したときに初めて医師が気づき、自分が二分脊椎であったことを知らされる人が多くなっています。
症状が出ないのはありがたいのですが、気づけないである日突然症状が・・・というのも怖いのではないでしょうか?

 

ただ、このように気づけない場合というものも存在しているのです。
もしある日突然症状が出てそれが二分脊椎の症状と似ているようであれば、キチンと検査を受けるようにしなければなりません。

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